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ベルリン旅日記[9]:ベルリンマラソン完走記(下)

さて、心おきなく年を越す為に
やり残した仕事を片付けなければ。
実家で弟のパソコン借り、
ベルリンマラソン完走記、やっと最終回です!


ここでベルリンマラソンのコースをおさらいしておこう。
Strecke09

まずスタートゲートをくぐるまでに約15分。
まぁ大規模マラソンではしょうがないですthink
タイムはシューズに着けたチップで計測されるから問題ないし。

スタートゲートをくぐってすぐに
前日に真下に行って見たジーゲスゾイレ(戦勝記念塔)。
黄金の天使像の塔で
一旦ランナーの群れは2つに分かれ、すぐに合流。
その後しばらくは旧西ベルリンの繁華街。
日曜日の朝だというのに、沿道の応援が多い。

ベルリンの街並みはちょっと不思議な感じだ。
もちろん歴史ある街なので古い建物が並んでいる街ではあるのだけど
現実から半分くらいズレている
異空間のような感じがする。
テレビ塔から受ける印象もそうなんだけど
街全体が何だか昔のSF映画に出てくるような街、の印象を受ける。
特にスタート地点から2・3kmあたりから12・3km地点あたりまでの
街並みは特にそんな感じだ。

水のみの給水所が5km毎。
9km地点以降からは更に5~7km毎に
水・スポーツドリンク・紅茶・バナナ・オレンジのエイドステーション。
スポーツドリンクはタケダのBasicaという
国内では聞いたことのないスポーツドリンクだった。
味は・・・微妙。
紅茶はなぜか温かいものが出た。
マラソンで温かい飲み物が出たなんて初めてだ。
ヨーロッパ人は冷たい紅茶なんてありえない、って感覚からだろうか?
しかも妙に甘い。
だけど糖分補給は大事なので
これも適度にいただくことにする。
あと、バナナはありがたかった!banana
私はバナナさえあれば何kmでも走れるのだ!
・・・ってのはちょっと表現がオーバーなんだけどcoldsweats01
でも10km毎にバナナが確実に補給できるなら
手ぶらでフルを走り切れる。

私はいつもフルを走る時は
エネルギー切れ防止の為に
ウィダーinゼリー(のエネルギー)をウエストポーチに入れて走るんだけど
今回のベルリンではこのジェルを半分しか飲まなかった。
バナナが充分出たので
ホントは半分さえ摂る必要はなかったのだ。
荷物を減らす為に半分飲んだようなものだった。
次回ベルリンを走る時は手ぶらでもいけるなぁ。

走り進むにつれて、だんだん暑くなってきた。
日本の9月と違ってベルリンの9月は
気温も湿度も低めで走りやすいと聞いていたのに。
湿度は確かに低いが、気温が高い!
あとで聞いたところによると
この日の最高気温は26度くらいだったようである。
・・・暑いはずだよbearing
優勝したゲブレセラシエも35km地点までは
世界新更新間違いなしのペースだったのに
あまりに暑すぎて最後の5km極端に失速し、
世界新更新はならなかったようだ。

私はというと
15kmあたりから何だか膝が痛くなってきていた。
やっぱり夏場の走り込み不足かなぁ。。。
それもあるんだろうけど
両足の人差し指の爪が何だか痛い。
急遽靴を替えたのが良くなかったのか?
爪が痛くて変にかばった走り方をしているのが
膝に悪影響している気もした。
ハーフの辺りに来る頃には
かなり膝が痛くなってきてた。
この地点で膝が痛くなるなんて
ここ最近のレースではなかったことだ。
が、走れなくはないので
何とか走り続けることにする。

走り続けることができたのは
応援がものすごかったせいもある。
ホント、沿道の応援が途切れないのだ。
さすが歴史上多くの名作曲家を生み出した国だけあって
音楽の演奏による応援が多い。
生バンドはもちろんのこと、
片手でハンドルをくるくる回しながら演奏するストリートオルガン、
フライパンをたたいて演奏するビストロのシェフ達、などなど。
NYCマラソンの応援もすごい、と思ったけど
ベルリンマラソンの応援もそれに勝るとも劣らないものだった。

35km地点にあるのがカイザーヴィルヘルム教会。
有名な観光名所だ。
戦時中の爆撃によって崩れた尖塔が
修復されずにそのまま残されている。
広島の原爆ドームのような役割を担っているわけだ。
そこを過ぎるとKaDeWeなどのデパートが立ち並ぶ
ベルリンの目抜き通りだ。
応援の人がひと際多い。
ここまで来ればゴールまでもう少しのはずだ。
・・・だけどフルマラソンは35km過ぎてからが
一番辛いのだweep

ところで今回、
私はランドレのスカートの裾のところに
本名の名前の方をローマ字書きしたテープを
貼っていた。
海外のフルマラソンを走ったことのある方は良くご存知と思うが
名前をウェアに貼って走ると
沿道の人たちから名前を呼んで応援してもらえるのだ。

私はウェアの景観(?)を損ねるのが嫌なのでcoldsweats01
名前を貼って走ることはしないのだけど
今回はツアコンの人がわざわざ用意してくれていたので
拒否するのも何だか悪いな、ということで
初めて名前付きで走ってみたわけである。

ところが私の本名は
ローマ字書きしたものを英語読みすると
どうも本名とはかけ離れた音になるようだ。
(私の本名をご存知の方は想像してみて下さいcoldsweats01
学生時代にアメリカでホームステイした時も
なかなか名前を覚えてもらえなくて苦労した思い出がある。
(私のような人こそ、英語名を付けて名乗った方がいいのよね、きっと。)

そんなわけでランドレの裾に貼り付けた名前を
沿道の人が何人か呼んで応援してくれたわけだが
いかんせんそれが自分の名前に聞こえないのだ。
ワンテンポおいてから
「あれ?もしかして今私の名前呼んで応援してくれた?」
となり
せっかく呼んでくれた人には
手くらい振って応えたいわけだが
それができない、ということが
レース中3度くらいあった。
英語になると発音が変わる自分の名前を
うらめしく思ったりしながら走っていた。

ところが
40km地点あたりで素敵な奇跡があった。
ゴールまであと2km「苦しいよぉ~」と思いながら
走っていた時のこと。
はっきりと私の名前を呼ぶ声が聞こえたのだ。
「○○(←私の本名)さーん、がんばってー」
日本語だ!!!
だけどちょっとだけ外国語アクセント。
誰?と思って振り向くと
黒人の、手脚がひょろりと長い少年だった。
高校生くらいか?
その長い両腕をぶんぶん振ってウィンクしてきた。
「何で日本語知ってるのー?」
そう聞きたかったが、こっちはもう体力が限界状態である。
かろうじて手だけ振って応えた。
あの少年は日本語勉強してるんだろうか。
外国人に私の名前が正確に発音できる人がいるとは思わなかった。
(因みに私の名前を漢字で書いて、正しく読める日本人も少ないですdespair
素敵な奇跡に、感謝shine

日本語がうまい少年のウィンクに力をもらって
最後のダメ押しの石畳を駆け抜ける。
ヒザが痛くなってる身にこの石畳は辛いweep
だけどこの石畳を抜ければ
ウンターデンリンデンだ!
やっとブランデンブルク門が目に入ってくる。
あの向こうがゴールなのだ!

だけど今まで散々書いてきたが
ベルリンマラソンはブランデンブルク門がゴールではなく
門をくぐり抜けた400mほど先がゴールなのだ。
ブランデンブルク門をくぐる時までのことは今でも良く覚えているのだけど
正直、門をくぐってからゴールするまでのことを
全く覚えていない。
それはこのブログを書いてるのがレースの3ヶ月も経った後だからではなく
レース直後からそうだったのだ。
門をくぐってからは、"Ziel"と書かれたゲートを見ながらひたすら
「あそこまで行けばもう走らなくていいんだ」
とうわ言のようにつぶやき続けていたことだけは覚えている。

・・・の割には。
帰国後、ベルリンマラソンのDVD販売サイトで、
ゼッケンを入力してゴール時の映像を見られるので
見てみたのだけど
私はゴール直前で帽子を脱いで
しっかり髪を整えてゴールしているところが映っていたcoldsweats01
いや~ホントに記憶にないんだけどsweat01
無意識のうちにやっていたらしいです。

ベルリンマラソン、ホント良かったです。
想像以上でした!
また是非!走りたいと思えるレースです。
そしてベルリンマラソンを走ったことがないランナーのみなさん、
絶対!走った方がいいです。
期待を裏切らない感動と興奮が得られること間違いなし、です。


はぁ~、やっと最終回まで書き切りました!
これでやっと年が越せますcoldsweats01
2010年の目標は
「マラソン完走記は早めに書く」だな。。。

では皆さん、良いお年を~!

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コメント

あけましておめでと~。今年もよろしくね!

待ってました、旅行記後編!
へ~、ベルリンの街ってそんな不思議な感じなんだ~!ぜひ行きたい!
音楽つきの応援なんて贅沢~!そしてたくさんの応援ってやっぱりうれしいよね!
名前、いろんな解釈されてたんじゃない?ドイツ語じゃあ、どんな発音だろ?
いや~、でも、それだけ堪能できたのなら、そのあとのレースのことは、まあ、チャラにできそうじゃない?

投稿: モンブラン | 2010/01/01 13:04

>モンブランちゃん

明けましておめでとー!
ベルリンマラソンの楽しさは
ホントNAHAマラソンとは雲泥の差だったよdespair
でもまぁNAHAマラソンが悪かったわけじゃなくて
旅行の同行者だった
おっさんみたいな女のせいなんだけどね。
今年もいろいろ走りに行きます。

投稿: takeco | 2010/01/01 15:04

ベルリンマラソン完走記お疲れ様でした。
レース当日の動きっていろんな思いがあるので、
なかなか大変だったのではないでしょうか。

年賀状とともに完走証が届きました。
忘れられてなくてほっとしています。confident

読んでいるとあの時に情景が浮かんできます。
私はのんびりペースで走っていましたが、
25kmあたりから足に痛みを感じ、
27kmでとうとう歩いてしまいました。

それでも制限時間内にゴールできたので、
ほっとしました。

投稿: そらまめ | 2010/01/03 01:02

ベルリンマラソン、お疲れ様(ようやく言えるこの一言!)

そんなによかったのね、ベルリンマラソン。あ~、たまも行きたいな。NYCが唯一の海外マラソン(って、国内もいくつも行ったわけではないんですが)。今年こそは、どこかにってひそかに思っています。


さあて、ベルリンか、はたまたメドックwineか?ぶたたまちゃんとしては、やっぱりメドック狙いたいなぁ~delicious

投稿: たまちゃん | 2010/01/04 15:28

>そらまめさん

完走証、届きましたね!
ウチには年末ギリギリに届きました。
これが来てようやく
「あ~走りきったんだな~」って気分になりますね。
そらまめさんはいよいよ今週末ハーフですね!
がんばって下さい!
私は10kmなので気楽にいきますhappy01

>たまちゃん

今のところ私のベスト1マラソンは
NYCマラソンだけど
ホント僅差でベルリンマラソンが2位って感じ。
ホントにいいレースだよ。
たまちゃんも絶対走ってみて!
お勧めです!!!

投稿: takeco | 2010/01/04 21:11

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