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映画「ハゲタカ」感想(4回目)/中

(超ネタバレです。未見の人は読まないように。)



















・鷲津さまアラビア語までも!
さて劉との対面を終えた鷲津さま。
その直後、ブルーウォールのバックはCLICという記事が新聞紙面に躍る。
・・・まぁこれは鷲津ファンド側のリークなんだろうねぇ。

詰めかける記者達に劉は
「中国が日本の企業に投資してはいけないのか!?」
と噛みつく。
これはドラマの「お金を稼ぐことがいけないことでしょうか!?」と
対ですね。
劉の会見が功を奏したのか
ブルーウォールのアカマ株保有率はなかなか落ちない。
「鷲津は何をやってるんだ!」と焦れるアカマ古谷社長。
が、その裏で鷲津は次の手を打つ。
成田空港から村田さんは中国へ。
鷲津はアンナとともにドバイに。
・・・ここも本当はアランを連れてって欲しいよね。

ところは移ってドバイ。
ドバイの王子と面会する鷲津とアンナ。
王子と通訳に
アカマ株を保有するための援助をするよう
説得を続けるアンナ。
鷲津は王子の正面のソファに座り
なぜか一言も発しない。
いつまでも口を開かない鷲津に王子は
なぜ何も言わないのか聞く。
ここで鷲津さまは初めて口を開く。
「あなたが何も言わないからだ by アラビア語」

・・・このシーン、予備知識なしで観たかったなぁ。
私は映画公開前の情報を検索しまくった時に
大森さんがインタビューで
アラビア語のセリフを間違えたエピソードを読んでしまっていたのだbearing
これ知らなければ
「えーーーっ!鷲津さまアラビア語が話せるの?!素敵ぃ~♪」
な驚きが味わえたのに。
スクリーンに
「ドバイ・ジュメイラ」と表示された時点で
「あ、ここでアラビア語しゃべるんだ」と
思ってしまったじゃないかsad
やはりいくら気になるとはいえ
映画公開前にあんまり予備知識は入れない方がいいのだdespair

ところでドバイに飛ぶ前の空港で
鷲津さまはグレーのコートを着ていた。
・・・私、鷲津さまは黒のコートの方が
似合うと思うんだけどなぁ。。。
というかあのグレーのコートはあんまり似合ってなかった気がするんだけど。
もうちょっと濃いグレーだったら似合ってたかな。。。
同じコートを劉との2回目の対面(劉がグスグスに崩れたところ)
でも着ていたので
劉との対比でグレーにしたのかもしれないけど。
でもねぇ。。。

・鷲津、普段着ファッションの成長(?)
ドバイから戻った鷲津さま。
今度は西野治に会いに行く。
「ドバイに行ってたそうじゃないですか」
「あぶく銭は使ってやらないとな」
ドバイの王子様も鷲津にかかると単なる「あぶく銭」扱いであるcoldsweats01

この西野治を訪ねた時の鷲津さまの普段着がなかなかイカシテいる。
ドラマ版では、鷲津は「普段着がヘタな人」というか
「普段着で着崩すことができない人」として描かれていた、と
私は思っている。

第1回で西乃屋にデューデリに出かけた時の
アランとの服装と比べてみても明らかだ。
アランがラフなポロシャツ姿なのに比べて
鷲津はスーツからジャケットとネクタイを取りました、って感じの服装だ。
第5回の、あの伝説の名場面(と私は思っているが・・・)でもそうだ。
西野治に銃を向けられた時の鷲津も同じような服装だったではないか。
あの時、鷲津はホライズンを解雇されて別荘でくすぶっていた。
完全プライベートタイムなのにあの服装だ。
その着崩せないところが鷲津のキャラクターを表わしていて良い、と
私は思っていた。

でも今回西乃屋に行った時の鷲津は
黒革のコートにマフラーを垂らしている。
ドラマ版の時と比べてかなり服装がラフになったように見える。
ここにも鷲津の変貌が見られる?
・・・あれ?でもあの服装、コートとマフラー取ったら
やっぱりいつものファッションなのかしら???
・・・5回目の鑑賞時にチェックしてみよっと。

で鷲津はここで西野治に協力を頼む。
逆転の「その時」への布石は着々と打たれていくのであった。

・劉が崩壊した理由は?
アカマ古谷社長は鷲津ファンドを切り、
ブルーウォールと提携することを発表する。
無機質な眼差しでそのTV中継を見ている鷲津さま。
そこへ村田さんが帰ってくる。
「アイツは劉一華じゃない。ニセモノです。」

パンフレットに書いてあった脚本・林宏司さんのインタビューにもあったけど
「ニセモノ」ってのも
今回の映画のキーワードの一つだねぇ。。。

村田さんの報告資料を眺める鷲津さまに
中国側の本当の狙いを知った芝野さんが電話してくる。
「ご安心を。すべてシナリオ通りに進んでいます。
 想定の範囲内、ってヤツです。」
クールなセリフがキマるぜ、鷲津ぅ~heart04
「ただ一つ、この写真以外はね。。。」
鷲津の手には、幼い劉が描いた初代アカマGTのクレヨン画の写真が。。。

そろそろ鷲津さまの反撃が開始される。
鷲津ファンドがスタンリーブラザーズを買収する、という記者会見。
これは単なる序章。
ブルーウォールがホワイトナイトを買って出るように
治クン、大活躍。
思惑通り、しっかり喰い付いてきたブルーウォール。
してやったり、と思わず笑いが込み上げる劉。
・・・ここがキミがニセモノなところなんだよ、劉。
鷲津はどんなにディールが思い通りに運んでも
絶対に笑ったりしないのだから。

この後、鷲津と劉は再び会うわけだが
この時呼び出したのはどっちだったのか。
やっぱり鷲津が呼び出したのかな?
「後手後手じゃないですか。
 ホライズンにいた頃のあなたはこんなに甘くはなかった」
と言う劉に、鷲津が言ったのは
「愛していたんじゃないのか?お前だけが、本当に、アカマを」
・・・林宏司さんは、こういう倒置法のセリフが好きだよね。
ドラマ・映画を通じて、効果的なセリフには倒置法が使われていることが多い。
「劉一華、お前の故郷を調べた。お前は誰なんだ?!」
この一言で劉の自我が崩壊する。
これはさすがの鷲津も予想してなかったんじゃないか。
しかし何であそこまで派手に崩壊してしまったのか?
あの後の劉は
膝を抱えて窓辺に座る、爪を噛む等
まるで幼児帰りしたようだ。

この点については
ネット上の感想を読んでいても
諸説あるのですが
takeco的には具体的に何か、というよりも
言い方が変だが「打ちどころが悪かった」ってヤツじゃないだろうか、と
思っている。
人間が感情的に大きく崩れる時ってのは
必ずしも大きな一撃があった時だけではない。
今まで小さなことが積み重なって
表面張力ギリギリの状態になっている時に
ほんの小さなきっかけが来ただけで
その均衡は崩壊するではないか。

日本人のニセモノ、鷲津のニセモノであった劉にとって
「愛していたんじゃないのか?お前だけが、本当に、アカマを」
は唯一のホンモノの部分に不意打ちを食らった形だ。
で、「お前は誰なんだ?!」とたたみかけるように打ち込まれて
崩れてしまったのは
私としては、理屈ではない部分で納得できる。
うまく言えないんだけど、流れとしてアリだな、と思える。

さて、この後がいよいよ鷲津さま最大の見せ場です。



うーん、前後篇でまとめようと思ってたんだけど
予想外に長くなってしまったcoldsweats02
急きょ上中下にしようと
タイトルをこっそり変える姑息な私coldsweats01
しかしこれ以上夜更かしすると
明日の仕事に差し支える。
というわけで、寝ます!night

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コメント

takecoさん 
前編・後編から上・中・下巻の3部構成にして頂いて、望むところです!
更新を網張ってお待ちしてたので(ストーカーか?)
深夜の更新もしっかり確認しましたが、さすがに眠くてコメ書けませんでしたsleepy
ハイ、頻繁に更新クリックしてtakecoさんちのアクセスカウント激しく押し上げてるのは私ですm(__)m

 ハゲタカ関係の過去ログを改めて全て読ませて頂き、このハゲタカトークにおつきあい頂くのも足かけ3年か、と勝手に感慨にふけりました^^たしかtakecoさんがハゲタカをご覧になったのはふいの腰痛のせいだったと記憶しております。それが私にとっては幸運でしたcoldsweats01

 その時の御指摘も的をついていて改めて感心していますが、今回の劉崩壊に関する御意見もドンピシャだと放心状態になりましたeye゜゜゜
それに関するコメを書きたい~。しかし「いい加減マジメに仕事しろよ!」の状況なので、また夜におじゃまさせてくださいmoon3

投稿: アン@みやぎ | 2009/06/22 12:18

>アンさん

> アクセスカウント

た、確かにcoldsweats01
訪問者数に対して、アクセス回数が異様に多いsweat01
でもそこまで楽しみにしていただけるとは
ブロガー冥利につきますweep

そうですねー
思えばアンさんとは長いお付き合いになりましたねwink
次の続編を目指して(?)お互いがんばりましょう!

> ふいの腰痛

いやいや、それは「NHKを買い叩け」のパロディを
腰痛で早退したおかげで見られた、という話です。
(今、人差し指をワイパーのように振っています。)
「ハゲタカ」は
2007年2月17日土曜日の第1回目初回放送を
しっかりリアルタイムで見ておりますよscissors
毎朝NHKニュースを見ている私は
「ハゲタカ」の予告を見て
「これは見なきゃ」と思ったのです。
伊達に映画好きを名乗っちゃいません。
予告である程度の青田買いが出来るように鍛えて(?)あります。

投稿: takeco | 2009/06/22 23:45

 takecoさん、こんばんは。
やっぱり参上つかまつりました♪

>アクセス回数が異様に多いsweat01
もはや熱狂的ファンレベルですかねcoldsweats01

>次の続編を目指して(?)お互いがんばりましょう!
ハイ そのためにもドラマ版・映画版のハゲタカ続編をコンスタントに製作して頂きたいですね(しかも絶対 クオリティ劣化させないで!)

>いやいや、それは「NHKを買い叩け」のパロディを
あちゃー!とんだ記憶違いで失礼しましたm(_ _)msweat01

>ハゲタカ」の予告を見て
>「これは見なきゃ」と思ったのです
私もそう思ってたのにうかつにも見逃し、再々放送の夏、ハゲタカに感染しましたheart02

それではこの記事のコメをば。。。

>鷲津さまアラビア語までも!
そこは正直おかしかったです
劉の3ヵ国語もどんだけ~って感じですが、
アラビア語も堪能って・・・オイオイ。。。
余談ですが、こっちは長年タラタラ勉強してる英語もマスターしてないのに、無謀にも第2外国語も日常会話ぐらい話せるようになりたいと中・韓・西・仏語会話の本を次々買いましたが・・・
いやーどれもやっぱムズい   _| ̄|○

>鷲津、普段着ファッションの成長(?)
それとも、鷲津にセンスがないというより、ドラマの緊張感を崩したくなかったのかな?
大森さん自身はおしゃれですね。
おしゃれといえば、これは鈍い私も初回で気づいたんですが、ピアス穴塞いでましたね(^m^;)

>劉が崩壊した理由は?
>「打ちどころが悪かった」ってヤツじゃないだろうか
>必ずしも大きな一撃があった時だけではない。
>今まで小さなことが積み重なって
>表面張力ギリギリの状態になっている時に
>ほんの小さなきっかけが来ただけで
>その均衡は崩壊するではないか
!!!takecoさん、これ・・・
私はずばり正解と言えると思いますよ
御明察!
そして、こんな指摘は大人にしかできません。
人間の心情をしっかり見据えて生きてきた方じゃないとね
こちらでいろいろな視点を与えて頂いて、ハゲタカウォッチングが益々 楽しくなりました♪あと何回行けるかなぁ

投稿: アン@みやぎ | 2009/06/23 00:17

>アンさん

こんばんはnote

> 劉の3ヵ国語もどんだけ~って感じですが、
> アラビア語も堪能って・・・オイオイ。。。

村田さんも当たり前のように中国語話してたし、
ドラマでアランが電話でイタリア語話してたシーンも
あったと思うんですが。
・・・あの方達、金の為なら何か国語でもマスターできるんですねcoldsweats02

> おしゃれといえば、これは鈍い私も初回で気づいたんですが、
> ピアス穴塞いでましたね(^m^;)

おぉ~私気付きませんでしたwobbly
でも確かに大森さんは普段ピアスしてそうな人ですもんね。
治クンはピアスの穴が空いてるのが分かりましたが
鷲津さまはピアス穴が空いてたらおかしいですからねー

撮影が終わったからまた空けてるのかしらん?
私もピアス穴空いてますが
塞がってまた空けるのが嫌なので(痛いのだweep
塞がらないようにちゃんとピアスしてますwink

> 人間の心情をしっかり見据えて生きてきた方じゃないとね

・・・いや、そんなご大層なモノではcoldsweats01
私の怒りが爆発する仕組み(?)が
ちょうどこの例だな、と前に自己分析してみたことが
あるわけなんですよ。
(そんなに頻繁に爆発しているわけではありませんsweat02
で、そんな目で見てみると
そういうシークエンスは映画とかでも
よく見るなぁ、と。

私は今週も木曜日に行く予定ですshine

投稿: takeco | 2009/06/23 22:30

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